愛煙家の方は、昨今の禁煙ブームで肩身の狭いおもいをしていることと思います。
食後の一服ができる飲食店も減り、家に帰っても吸う場所がない。
軽い気持ちでベランダでホタル族をしてみたら、近隣住民から苦情。
実に辛い思いをしていることでしょう。
心中お察しします。
私は6年前までは自他共に認めるヘビースモーカーでした。
毎日かならず2箱を吸っていたので、単純計算で年間730箱吸っていたことになります。
そんな私が実際におこなって成功した禁煙方法と、禁煙がもたらしてくれた効果についてご紹介します。
禁煙のキッカケは結婚。ではなく
今から7年前、当時付き合っていた彼女と婚約をしました。今の妻です。
彼女は非喫煙者でしたが、私がタバコを吸っていることについては特に不満も言わず、やめてほしいとも言ってきません。
「換気扇の下で吸ってね」という程度です。
まあ、いやだったんでしょうけどね。
なので、結婚がキッカケで禁煙を決意したわけではありません。
わたしが禁煙を決意した理由。それは「舘ひろし」。
ちょうど禁煙外来が話題になりはじめたころで、TVCMで禁煙外来で禁煙に挑戦する舘ひろしがよく流れていました。
舘ひろしといえば、タバコ。
タバコといえば舘ひろし。
そんな舘ひろしが禁煙に成功したときいてわたしはこう思ったんです。
「舘ひろしがやめられるなら自分がやめられないはずがない!」
ということで、舘ひろしと同じく禁煙外来で禁煙することにしたわたし。
ちなみに禁煙外来というのは、
ニコチン依存症は病気なので、病院で治療ができ、しかも健康保険も使えるというすばらしいもの。
呼気を測定してくれて、いかに喫煙者の吐く息が毒ガスかをおしえてくれたり、吸ってない人はその金でベンツが買えるのに!とか可愛いイラストでおしえてくれたりと精神的に追い込んでくれた上に、タバコが吸いたくなくなる薬を処方してくれる素晴らしい治療です。
私はコレでタバコをやめました
最初の診療で「え〜え〜わかりましたよ!やめればいいんでしょ!やめれば!」という気分にさせてくれるのは素晴らしいと思いました。
そして、チャンピックスという薬を処方してもらいました。
副作用が重い薬で、処方されるときにも丁寧に説明してもらったのですが、いざ飲んでみるとこれがなかなかのものでした。
私が体験した副作用は主に便秘で、これまで便秘になったことがなかったので非常につらいおもいをしました。
そして、「こんなに辛いおもいをするならタバコ吸った方がマシだ」と感じ、チャンピックスによる禁煙は断念することに,,,,,,
しかし、この時点で1週間ほどは禁煙を継続できているので「今さら吸ってしまうのももったいない」とも感じました。
そこで、禁煙を継続するために私が選んだ禁煙方法は、「ひたすら我慢する」というもの。
原始的なようですが、実際やってみると私はこの方法はなかなか理にかなっていると感じました。
1度タバコの味を覚えてしまっているので、6年たった今でも喫煙者に戻ろうと思えばいつでも戻れてしまいます。
そうならないためには、我慢を積み重ねるしかありません。
禁煙開始したばかりの頃は、ニコチン中毒状態なので我慢がキツイですが、1本を我慢し続けている状態というのは当時も今も変わらないのです。
私は毎日毎日、我慢を積み重ねました。
すると次第に吸いたいと感じなくなったのです。
そして、今となっては6年間タバコを吸っていない状態です。
しかし、1本吸ってしまったら喫煙者に戻る自信がありますし、ちょっとしたことで吸ってしまいそうな気もしているので戦いは続いているのかもしれません。
実際、6年も経つというのに未だに“油断して一本すってしまって後悔する夢”を月に1回くらいのペースでみます。
恐ろしい。
禁煙がもたらす効果
禁煙は大変です。
しかし、その大変さに見合うだけの見返りがあります。
- 金銭面の見返り
- 健康面の見返り
金銭的な見返り
わたしの場合は1日2箱を10年くらいつづけていたので、当時のタバコの金額で計算するとなんと10年間で2,336,000円がタバコ代として消えていたことになります。
ちょっとした車を買えてしまう金額です。
あと、喫煙者にありがちですが、タバコと缶コーヒーがセットなので、1日1本以上は缶コーヒーを飲んでいました。
水の変わりに缶コーヒーというわけではなく、水があっても缶コーヒーだったので、10年間で400,000円くらいはつかったのかもしれません。
健康面の見返り
タバコをやめて2年間くらいは、身体が健康になってゆくのを日々実感していました。
禁煙前は深呼吸するだけで肺が苦しいような感覚がしていましたし、咳もよくでていました。
体型は痩せていましたが、食べているのに太らないといういかにも不健康な状態でしたし、お米が甘いと感じることもありませんでした。
まあ、最初から吸ってなければ何もないんですけどね…..
ちなみに喫煙者がよく「タバコをすうと落ち着くのでメリットがある」といっているのを聞いたことがあると思います。
あれはその気になっているだけです。吸わない人はいつも落ち着いてます。
それでもダメなら吸い続けるという選択も可
ということでタバコはやっぱり「百害あって一利なし」だとは思いますが、まあ別に無理してやめなくてもいいんじゃないの?とも思っています。
自分が吸っていたこともあり、目の前でタバコを吸われてもわたしは気になりませんし、吸える場所で吸われるのは仕方がないので。
他人の健康を害する副流煙と、吸わない人からしたらおそろしく不快な臭い、そして吸ってる人は気にならないかもしれないけどテーブルを微妙に汚している灰、これらをほとんどの人が嫌がっているということを自覚してくれれば問題ないとおもいます。
歩きタバコはダメ!!
わたしは我慢することで禁煙を達成しましたが、禁煙は結局ひとそれぞれあったやり方に出会えるかどうかにかかっているとも思います。
素晴らしい禁煙方法に出会えることを祈っています。
以上、1日40本!ヘビースモーカーだった私の禁煙方法と禁煙がもたらした効果でした。