皆さんは、人間ドックや健康診断を受けたことがあるでしょうか。
会社で検診を受けているという方もいると思います。
しかし、その多くは生活習慣病を主とする採血検査やレントゲンや心電図といった肺や心臓の検査が多いのではないでしょうか。
もちろん、糖尿病や脂質代謝異常症を早期発見し、生活習慣を整えたり、治療薬による早期治療を行うことにより、動脈硬化を防ぐことにつながります。
動脈硬化による病気は心臓病、脳卒中ですが、死亡原因はこれにとどまりません。
日本の死因の第1位は癌なのです。
日々の検診により癌を早期発見し治療できたら良いのですが、中々そうはいきません。
レントゲン検査により肺がんの早期発見が出来そうに思えますが、実は肺の入り口である肺門部の癌は見つけづらいとされています。
そこで、喀痰細胞診も組み合わせることにより、早期発見できる確率が上がりますが、そこまで行っている検診はあまりないのが実情です。
そこで今回は、気軽に検査でき、早期発見につなげやすい癌についてご紹介いたします。
自分が癌かどうか調べてみたい!
人間の細胞は日々誕生し、日々死んでいます。
プログラムにバグがあるように、細胞の誕生でもバグがあります。
それががん細胞です。
年を取ったらがん細胞が生まれるわけではなく、常に私たちの身体の中でがん細胞は誕生しています。
しかし、免疫細胞がそれを「悪い物である」と認識し、倒しているから体中にがん細胞で侵されずに済んでいるのです。
なんとその数5000個!
ちなみに、検査などで分かるほどの大きさになるのにおおよそ10年から20年かけて成長するとされています。
(参考:東京都福祉保健局)
若い自分達には、どうでも良い話と思っていませんか?
しかし、30代後半から40代にかけて少しずつ癌と診断されてくる人が出てくるのです。
(引用元:国立がん研究センター)
これら癌が10年ほど成長した結果、発見されたとするならば、20代から30代の人達の身体の中にがん細胞が粛々と成長している可能性があるということです。
ということは、30歳から癌検診を受ける価値があるということですね。
大がかりな検査をしたって、癌かどうかなんてわかりっこない。
プログラムのバグによって生じたがん細胞は、レントゲン検査やCT検査では写らない場合が多々あります。
毎年検診を受けていたのに、発見されなかった、というのはそれも1つです。
PET検査というのを聞いたことがある人もいるでしょう。
がん細胞は、通常の細胞と比べブドウ糖の取り込みが良いことを利用したもので、
ブドウ糖に似た薬物を身体の中に投与することにより、薬剤ががん細胞により取り込まれることにより発見することが出来るというものです。
しかし、本来PET検査は癌の再発を調べるものです。
というのも、早期癌よりも再発癌のほうがブドウ糖を取り込むからです。
そのため、早期癌が身体の中にあっても、ブドウ糖を取り込まず、PET検査でも映し出されない可能性があるということです。
特に胃がんなどの消化器にできる癌はPET検査よりも、内視鏡検査のほうがわかりやすいとされています。
薬剤を投与し、それを画像として映し出す検査を行っても、癌かどうかなんてわかりっこない場合があるということです。
癌で亡くなるのは悲しいし、全ての癌が分かるわけではないのも事実
そうなってくると、結局何を信じて検査をすれば良いかわからないっていう根も葉もないことに。
そもそもがん検診とは、がんを早期に発見して最終的にそのがんの死亡率を減らすこと。
国際的に根拠があるとされているのが、乳がんに対するマンモグラフィー検査と、大腸がんに対する便潜血検査といわれています。
しかし、乳がんに対するマンモグラフィー検査では早期がんは増加したが、進行がんは減少していないということから、単純な過剰診断か?ともいわれています。
(参考:PET検診は勧められない)
つまり、国際的に信頼されている検査をまずは受け、他の検査は「絶対大丈夫」という自信を持ちすぎないことが大切。
うんちを綿棒でこするだけで分かってしまう!
大腸がんに対する検診として便潜血検査が効果的とされていますが、行った方はいるでしょうか。
PET検査だなんだと出てきてしまい、おそるおそるという方もいると思います。
なんてことはない。綿棒でうんちをこすって提出するだけ。
便に血液が混じっていないかどうかを調べる検査です。
血液が混じっていた場合、大腸がんの可能性があるため、内視鏡検査で精査する必要が出てきます。
よく、「俺は痔持ちだから陽性になるんだ。だから、精査はしない。」
なんて人がいますが、かなり危険です。
そもそも、大腸がんに対する便潜血検査は、幅広く疑わしい人をみつける検査なのです。
そのあとの精査につなげるための検査を、自分でストップしてしまったら、一体その人はいつ精査を受けるのでしょうか。
精査をうけるきっかけとしての、便潜血検査をうけてみてはいかがでしょうか。
国もがん検診を推進しており、市区町村でもそれに基づき補助金を出しているところもあります。
(引用:厚生労働省 がん検診 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html)
東京都世田谷区を例に取ると、40歳以上の方は年に1回、200円でうけることができます。
200円支払うことにより、大腸がんの早期発見につながるとしたら、かなり安いですよね。
PET検査を受けようと思ったら、おおよそ10万円ほどかかります。
しかも、必ず発見できるわけではない。だったら、便潜血検査の方がマシです。
単に便潜血検査をするのではなく、クラウドファンディング経由で受けてみた。
そもそもクラウドファンディングってなに?
何か、事業やサービス、趣味などを行う際に、お金が必要となった経験がある方は多いのではないでしょうか。
もし、それら事業やサービスが、誰かの役に立つのであれば、それを行わないともったいないですよね。
しかし、世の中は不景気。銀行もお金を貸してくれない。
夢や希望をお金がないという理由であきらめるのはあまりのも、もったいない。
そこで、インターネットを通じて、一般ユーザーに資金提供を呼びかけるのです。
資金提供の額に応じて、サービスや事業の1部を「お礼」として提供します。
だから、ユーザーはお礼目的で資金提供しても良いし、事業やサービスを応援したいという気持ちから提供しても良いんです。
32℃豚も、クラウドファンディングでした。
ホリエモンがメンバーでもある、予防医療普及委員会で大腸がんに対するクラウドファンディングが呼びかけられたのです。
(引用:【プ】「毎年うんち」で大腸がん予防。早期発見なら9割の生存率。一緒に予防しよう!https://camp-fire.jp/projects/view/20252)
私が申し込んだのは、3000円の検査キット。
40歳以上であれば200円で受けられる便潜血検査ですが、私はまだ30代。
もちろん、検査をするのは早いかも知れませんが、皆さんに知ってもらうという理由も含め、支援です。
ちなみに、ホリエモンはむだ死にしない技術という本を出しており、予防医療に力を入れています。
クラウドファンディングは待つのが大変
事業やサービスを立ち上げようとしている方のタスクは、資金集めだけではありません。
実際に、事業やサービスをはじめられるように、準備をしていかなければならないからです。
そのため、数多くのプロジェクトに対するお礼は、遅れます。
それも、大幅に。
忘れた頃に、連絡があると思った方が良いです。
でも、その分よりよいサービスが出来るのだとしたら、応援した甲斐があったというもの。
じっくり待ちます。
あるとき、届いたこんなお手紙。
以下の画像は、クラウドファンディングによる返礼に入っていたお手紙や資料より引用しています。
もちろん、お礼の返送が遅れたことに対する謝罪文も。
このあたりがしっかりとしているなぁと思ったのが、しっかりと検査機関による検査キットの送付なので、
うんちの取り方などが、病院などで使用されている物とほとんど同じ。
クオリティが保たれています。
うんちを出して待つこと2週間あまり
届きました。
僕のうんち結果。
わくわく。
陰性キタ——(゚∀゚)——!!
これで1年間は安心して過ごすことが出来ます。
また、来年も忘れずに受けたいですね。
まとめ
全てのがんを早期発見し、治療することは困難です。
しかし、大腸がんに対する便潜血検査は国際的にも認められた検診方法で、おすすめです。
便潜血検査は、40歳以上であれば市区町村により格安で受けることができます。
もし、陽性であった場合大腸内視鏡検査による精査を必ず受けるようにしましょう。
予防医療普及委員会は、こちらのサイトを参考にしてください。