どうも、マツイです!
今回なんですけども、熱が出たときにどのように対処して良いのか?考えていきたいと思います。
発熱ってきくと、あ、風邪引いた!と思うじゃないですか。でも、風邪以外にも発熱ってするんですよ。だから、様子をみてもよいものなのか、対処した方が良い物なのかって結構難しいんですよね。
ですが、どうして発熱は生じるのか?その原因を知っていると、どのように対処して良いかわかりやすいんです。
はじめは、うっ難しいと思うかも知れませんが、理解してしまえば簡単です。
発熱ってそもそもどうして起きるの?
そもそも、私たち人間はもちろんのこと動物も、体温は0度ではないですよね。
36度や40度などの一定に保たれています。
一定に保つためには、上がったら下げるように調整しなければなりませんし、下がってしまったら上がるように熱を作り出さなければなりません。
これをホメオスタシス(恒常性)といいます。
熱を作るとき
動物が熱を作り出すためには、いくつかの方法があります。
まず、運動。寒い冬にマラソンをすると、汗をびっしょりとかいて、しばらくの間身体がほてっている経験をしたことがある人もいるでしょう。
そして、食事。食事をしていると汗をたくさんかく人があれは、その人が汗っかきだからというわけではありません。
タンパク質を身体に取り込むために分解(代謝といいます)するときに、熱を発生させるのです。
また、病原菌が入ってきたときに、それをやっつけるために身体は熱を必要とします。
そのときに、がたがたと震えるんです。寒気がでるのはそのためで、運動と同じくらい熱を作り出す効果があります。
熱を下げたいとき
寒い日に、息を吐きかけると白く湯気が出ますよね。
それは、吐息の温度が体温に近く、寒い日の空気よりも高いためです。
そのため、熱が上がった際に、呼吸を通して冷たい空気を取り込み、熱い空気を外に出すことで、体温を下げようとします。
また、熱いときは薄着になり、肌の露出を増やすことで冷やそうとしますよね。
汗をかいて下げようとするのも、また1つです。
実は、不感蒸泄といって、汗をびっしょりとかかなくても、皮膚や呼吸を通じて水分が飛んでいっているのです。
体温が高いときは、汗をかいたり、冷たい場所や薄着になりたくなったり、あるいは呼吸の数が増えたりするのは、このためなのです。
体温は高くても、低くても害がある
熱が高い場合
熱が高い原因には2つあります。
1つめは、熱の逃げ場がない場合。
これは、暑い夏の日に、日差しをもろに受けたりすることで、身体から熱が抜け出せなくなった状態、日射病や熱射病、熱中症といわれる状態。
そして、寒いからと着込みすぎて、熱がこもってしまう、鬱熱という状態も、同じです。
もう1つは、身体の中で怪我や病気などにより炎症を引き起こし、免疫細胞が働いている状態。これを発熱といいます。
熱中症を放置すると、意識を失ったり、臓器の障害を引き起こしたりするため、命の危険があります。
発熱は、その原因を取り除かなければ、解熱することはありません。
重い感染症だった場合、早期に対応が必要となる場合も、もちろんあります。
熱が低い場合
熱が通常よりも低い状態を、低体温といいます。
身体の中心の温度が35度を下回ると正しく体温が調節できなくなります。
30〜33度を下回ると、呼吸が出来なくなったり、命に関わる不整脈が出るようになるのです。
そして、28度以下になると、自力で回復することが出来ず亡くなってしまいます。
でも、低体温なんて、普通の生活をしていたらならないと思うでしょう?
ところがどっこい。
冬に、酔って駅で眠り、低体温で搬入される患者さんなど、毎年必ずいます。
ホームレスの方も同様に搬入されます。
繰り返しになりますが、体温は高くても、低くても害になるのです。
従って、体温が一定に保たれるように、衣服や空調機で調整することも大切。
探偵気分で熱の原因を探れ!
私たち看護師が、患者さんの状態を看るときに、たくさんの情報を集めます。
それは、この患者さんの身体の中で何が起きているかを、探るためです。
これを専門用語で「アセスメント」といいます。
学生時代から新人看護師に掛けて、私たち看護師は
「アセスメントも出来ないの?」というおしかりをいただきます。
これは、探偵が「推理も出来ないの?」と怒られているのと一緒です。
えぇ、裏を返すと
「看護師失格よ!」という意味なのです。
恐ろしい。
自分の身体に、パートナーの身体に、あるいは親や子供の身体に、何らかの異常が生じたときは、
是非、名探偵になった気分で推理していきましょう。
今回は熱が出た場合
発熱の定義は、かなり曖昧で医療者によりいうことも異なります。
というのは、平熱自体に個々人があり、37度を発熱としてしまうと、37.2度の平熱の人は常に発熱していることになってしまうからです。
手元にあるハリソン内科学にはこのような定義がかいてあります。
・18歳〜40歳の健常人を対象とした研究によると、口腔音の平均値は36.8±0.4度であり、午前6時で低く、午後4時〜6時でより高かった。正常な口腔温の最高値は午前6時で37.2度、午後4時で37.7度であり、健常人の99%にあてはまる。
・この結果より、発熱は午前の体温で37.2度以上、午後の体温で37.7度以上と定義される。
(ハリソン内科学 第4版1巻 p123より引用)
さて、朝検温をしたら37.5度でした。これは、定義から発熱です。
ここから、推理を開始しましょう。
まず、熱が高い場合には、単純に熱がこもった鬱熱の場合と、ばい菌が入って身体が戦っているのか、あるいは怪我をしている場合が考えられます。
鬱熱(こもり熱)
朝の検温時に、布団に入ったままはかる方がたまにいますが、それは止めましょう。
布団により身体が温められており、鬱熱です。
なので、まずは朝起きて布団からでましょう。
ソファでも、椅子でも、何でも良いのでゆったりした気分で測定を。
さて、次は服装です。肌着や上着やら、家の中にいるのに何枚も着込んでいませんか?
暖房の設定はいかがですか?
環境省が推奨しているのは20度。私は寒いのが嫌なので25度設定にしています。
時折、30度設定にしている方もいるので注意しましょう。
布団から出て、服装を見直し、暖房設定も大丈夫そうだと確認したら、次はばい菌が入ったのではないか?ということですね。
ばい菌が悪さをしている発熱
人間の身体にばい菌が入った場合、発熱以外の症状が出ます。
そもそも、どうしてばい菌が入ると人間の身体に様々な症状が出るのでしょうか?
人間の身体の中には、免疫というばい菌と戦う細胞がいるのです。
この免疫細胞は、多くの場合37〜38度で活発に働くことが出来ます。そのため、ばい菌が入ってきた時に、免疫細胞が活発に働いて、戦うために、身体は熱をあげる、ということですね。
免疫細胞が活発化されると、ばい菌と戦い、それを外に追い出そうとします。鼻にばい菌が入ってきた場合には、鼻水として。喉や肺に入った場合には痰として。そして、お腹に入った場合には、下痢や嘔吐として追い出そうとします。
ちなみに、風邪を引いたときにだるさを感じることもあると思うのですが、あれは免疫細胞が活発に働くことにより、身体の体力が奪われるためです。身体が発する、「今は休め」のサインなんですね。
話はそれましたが、ばい菌が身体の中に入ってきたかどうかを考えるときは、ばい菌を追い出そうとするサイン
・鼻水
・痰
・下痢
・嘔吐
・喉の痛み
等がないかをチェックします。
どうでしょう。布団から出て、暖房や衣類を調整し、明かなばい菌の侵入した証拠もありませんでしたか?
怪我や自己免疫疾患という特殊な病気による発熱
そうすると、なぜ熱が出ているのでしょうか。
最後に当てはまるのは、怪我です。どこかに、ぶつけたり、激しい運動をしたり、日焼けをしたりなどした記憶はありませんか?
怪我は、別の見方をすると身体の一部分が「壊れる」ことを意味します。身体の一部分が壊れると、それを治していくわけですが。おうちでも、新しいおうちに建て替える際は、古いおうちを壊し取り除きますよね。
身体も、壊れた部分を取り除きます。これを担うのが、先ほども出てきた免疫細胞なのです。そのため、怪我をした場合も、発熱する場合があるんです。
実は、さっきから何度もでてくるこの免疫細胞。実は暴走することもあります。花粉症は、ばい菌と勘違いして免疫細胞が花粉と戦うことにより生じる症状ですが、もっと暴走したのが自己免疫疾患とよばれるものです。
これもやはり、免疫細胞が暴走して、自分自身の身体を攻撃してしまうことにより生じます。やっかいなのは、身体を専門的にみる探偵である医師ではないと、中々発見できないことにあります。
そして、様子を見ればみるほど、悪化してしまう難しい病気です。
多くのばい菌の場合4日ほどで平熱になります。
そのため、もし4日を超えて発熱が継続する場合は病院を受診するようにしましょう。
ばい菌が原因で発熱していた場合どう対処する?
朝起きたら、鼻水がジュルジュルしていて熱が、38度。
あぁ、これは完全にばい菌が鼻に入ったなぁという感じ。
さて、皆さんならどのように対処しますか?
これまで、私が「ばい菌」と表現しているものには、実は2種類にわけられるのです。それが、ウイルスと細菌。
細菌は、自分で増えることができる生き物ですが、ウイルスは人間や動物などに入り込まないと増えることは出来ないため、「生き物」といえるのか?なんてこともいわれています。
実は、ウイルスか、細菌かを見極めるのは実はかなり重要なのです。
抗生物質や抗菌薬という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
抗生物質とは、もともとカビから発見された物ですが、このように微生物から作られたものを、抗生物質と表現しています。現在は、それ以外からでも作られるようになったため、正確には抗生物質ではないのですが、慣習的に抗生物質とよぶことがあるのです。
抗生物質というと、どこか「強力」、すぐに治りそう、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。「先生、抗生物質を下さい」なんて、言ったこともある人、いるんじゃないですか?
でも、この抗生物質。細菌にしか効かず、ウイルスには効かないのです。だから、抗生物質ください、とか強力なお薬をくださいと、抗生物質をお願いしたとしても、身体の中で悪さをしているのが、ウイルスだったら、全くの「無駄」なんですね。
ここが、身体を専門的にみる探偵である医師の腕の見せ所。
最近では、抗生物質という表現ではなく、抗菌薬という言葉で表現されることが増えてきました。その方が、細菌に効果があるという印象も出ますね。
実は、一般的な風邪(鼻水、喉の痛み、咳)は、ウイルス感染のことが多いのです。細菌感染が必要な鼻風邪や喉風邪、咳は、もっと重症で「病院に行こう」と思う位の症状なんです。例えば、扁桃腺が腫れて変な膿みたいのがついていたり、咳が何週間も続いていて黄色の痰や、少しでも歩いたときに苦しくなってしまうなど。
ということは、その日にはじめて発熱して、鼻水が出るだけ、であればまずは一般的な風邪、ウイルスが身体の中で悪さをしていることが、推測できますね。
ふむ……
身体の中に、ウイルスが入ってきたと。
それには抗菌薬が効かないと。
ウイルスで効くのは、インフルエンザなど特殊な物だけ。
じゃあ、どうしたらよいのだ?
というのが、多くの方の持った疑問。
これに対する治療は「対症療法」しかないのです。
症状に対して、薬を使用して、症状を抑える。
でも、根本の「ウイルス」をやっつけるわけではないので注意が必要。
ということですね。
では、私だったらどうするか?
それは、発熱があって「辛い」場合には解熱剤を使用します。
鼻水に対しては、辛ければ病院で鼻水を止める薬をもらいますが、数日様子を見ます。
解熱剤は、アセトアミノフェンという子供でも使用できるものを使います。
これは、薬局でも売っているため、安心なのです。
よく、解熱剤を利用すると風邪の治りが悪くなるといいますが、あれの根拠は不明です。また、解熱剤を利用した方が、早くなるということもありません。だから、熱があって辛ければ、解熱剤を利用すれば良いんです。
冷えピタ・熱さまシートはやめよう!
病院かかるほどでもないから、様子を見ようっていうときに、熱が出て辛いから、冷えピタや熱さまシートを貼ろうっていう時ありませんか?
小児科の外来で待っているお子さんの、冷えピタ・熱さまシート率がかなり高い印象があります。
冷えピタや熱さまシートには、発熱に伴う「不快感」を和らげ「リラックス効果」があります。そのため、熱が出て受診予定のお子さんを、病院に連れて行くまでの間使用するなら良いと思います。
が!
ちょっと熱があるけど、様子見ようかな?
冷えピタや熱さまシートで、熱が下がるのを待ってみようかな?
というお考えの方。
止めましょう。
解熱効果を認めないばかりか、口と鼻をふさぎ、窒息事故まで起きています。
整理収納ソムリエのだーかねさんに聞いてみましたが、結構なお宅で、この冷却シートが出てくるようです。もちろん、リラックス効果を狙ってだったら良いのですが、解熱効果をえるために使っているのであれば、捨ててしまいましょう。
だーかねさんの仕事も捗り、整理収納も進み、一石二鳥です。
汗かけば風邪は治るは本当?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”dagasoregae.png” name=”とっちゃん”]ちょっとまった![/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”matsui.jpg” name=”マツイ”]どうしたんや? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”dagasoregae.png” name=”とっちゃん”]汗かけば、風邪は治るって本当? [/speech_bubble]あぁ、良くありますよね。うーん、熱もあるし、汗も出ないし心配だなぁ。病院行こう、とか。汗かいてきたから、もう大丈夫だろいう、とか。
「発汗」が1つの指標になることがありますよね。
実は、そのポイントは「寒気」にあります。風邪を引き、熱が出た際に、あるいは熱が出る前に、ぞくぞくするような寒気が出たことはありませんか?そのときは、汗をかいていないと思います。
実は、その寒気大変重要なサインなのです。
くりかえしになりますが、ばい菌が身体の中に入ってきて、免疫細胞が活発化する際に熱を必要とするんでした。
そう、だから免疫細胞が活発化するためには急いで体温を上げる必要があるんです。そのために、ぶるぶると筋肉を震わせて熱を作り、さらに寒気を感じさせることで、厚着をしなさいと伝えているのです。
だから、寒気を感じてきたらすぐに厚着をしたり、お布団をたくさんかけて保温をすることが大切です。体温を上げるサポートをしてあげるのです。そのとき、体温が身体が目標とする体温に達するまでは、あまり汗をかかないとおもいます。
なぜか?
それは、汗は身体が熱があがりすぎだよ〜と感じ、下げようとする反応だからです。
汗をかかず、寒気を感じるとき
まず、寒気を感じるときや、ぶるぶると、がたがたと震えを感じるときは、身体を温めるよう行動しましょう。多くの場合汗をかいていないことが多いです。
お子さんの場合、この「寒気」が良くわからないことがありますよね。「寒い」と言葉に出す場合もあるかもしれませんし、「震え」として表現される場合もあると思います。
そんなときは、お子さんの衣類を厚めの物に変えたり、お布団を普段よりも多めに掛けるようにしましょう。
いつまで、身体を温めれば良いの?
大人の場合には、寒気がなくなって、熱が上がりきった感覚が出てきます。その際には、布団の枚数をいつもの枚数に減らしたり、衣類も厚着を止めましょう。
お子さんの場合には、寒いという訴えや「震え」が止まることで、察知することも出来ます。しかし、中々難しいのが現実ですよね。
もし、大人でも、子供でもそうなんですが、寒気が治まっても厚着のままでいたらどうなるのでしょうか。それは、身体が「熱が上がりすぎだよ」というサインを出し、「汗」をかきます。
したがって、お子さんの場合は少しでも汗をかくようになってきたら、布団の枚数を減らしたり、衣類を着替えて普段通りの物にするのが良いでしょう。
では、どうしてせっかく温めたのに、衣類や布団を減らしたりするなど、調整しなければならないのでしょうか。
それは、ずばり「脱水」予防なのです。
人の身体は、おしっこやうんち以外にも水分が失われます。吐息を窓ガラスにふきかけると曇ります。吐息に水分を含んでいる証拠です。そして、汗がしたたり落ちなくても、感じずに汗がでていることもあります。これらを「不感蒸泄」といい、気がつかない間に身体から水分が出ていることを意味します。
特に、体温が上がってくると、不感蒸泄も増えるため、脱水になりやすい傾向にあります。脱水になると、だるさも増えるため、より辛くなります。風邪を引いたら汗をかいた方が治るから、たくさん温めようというのが逆効果になることもあるということです。
- 寒気や震えを感じたら布団や衣類を厚くして温める。
- 寒気が治まったり、汗をかいてきたら、布団や衣類を減らす。
- 汗をかいても温め続けると脱水になり悪化する可能性がある。
このことから、汗をかいたら病気が治るのではなく、熱が一定以上あがりきったということ。1つの指標にしか過ぎません。「とにかく汗をかかせよう」は、体調を悪化させる可能性もあるため注意しましょうね。
お風呂はどうなの?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”dakane.jpg” name=”だーかね”]ねぇ、良く迷うんだけど、お風呂って入って良いの? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”matsui.jpg” name=”マツイ”] あぁ、状態によるんですよね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”dakane.jpg” name=”だーかね”]やっぱり。どういうときなら良いの?[/speech_bubble]お風呂って難しいんですよね。何故かというと、昔から予防接種したその日は、お風呂は止めといてくださいとかいわれてたからだと私は思ってます。
なんか、「お風呂」=元気なときだけっていうイメージを持っている人が、一定層いるんですよね。
あと、お風呂は体力を消耗する、疲れるっていうイメージを持っている人。
このあたりが整理できると、良いかなと思います。
入浴のポイントは2つ。
- 湯温は38度とぬるめにする。
- 肩までつかるより、みぞおちくらいに。
湯温が高ければ高いほど、身体がびっくりして、興奮するような状態になります。その結果、血管が収縮し血圧があがります。さらに、身体の芯が温まるまで浸かっていることはできず、身体への負担は大きくなります。
お風呂といったら、肩まで浸かりたいですよね。でも、それが反対に身体に負担をかけるんです。お湯の中にどっぷりと浸かった状態は、身体にお湯の水圧がかかっている状態のため、心臓が普段よりも頑張って動く必要が出てきます。
反対に、みぞおちくらいにすると、心臓あたりは外に出ているため、肩に浸かっているときに比べ、負担は少なくて済みます。
そして何より、ぬるめの湯温でみぞおちまで浸かることにより、体温の上昇を促し免疫細胞が活発化され、汗などの不快感も取り除くことが出来るのです。
したがって、風邪を引いたときは、ぬるめで、みぞおちくらいの浅いお湯で入りましょう。
しかし!だるさを感じているときは止めておきましょう。
身体が休めというサインを発しているので、疲労を重ねることは得策ではありません。
氷枕や凍らすジェル枕はどう?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”dagasoregae.png” name=”とっちゃん”]冷えピタは意味ないの知っているんだけど、氷枕とか、凍らすジェル枕はどうなの?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”matsui.jpg” name=”マツイ”]おー、良い質問ですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”dagasoregae.png” name=”とっちゃん”]なんで上から目線なんや![/speech_bubble]熱中症などでも活躍する「クーリング」とよばれる方法をご存じでしょうか。
ワキの下や、足の付け根など、太い血管があるところを、氷枕などで冷やす方法です。
血管を冷やすことにより、体中を冷たい血液が流れるようになり、全身を効率よく冷やしてくれるというわけです。
でも、ここで立ち止まって考えて欲しいことがあります。
免疫細胞が活発に働くために、身体は熱を高くしている、ということです。
それを、下げてしまって良いのか?ということですよね。
でも、解熱剤のときに述べましたが、発熱により「辛い」ときは、下げることも必要です。それにより、治癒が早まったり、遅くなったりはしないので。
だけど!
寒気が出て、熱を上げよう!というタイミングや、熱を上げている最中は止めましょう。身体が熱を上げようとしているのを、ただただ邪魔しているに過ぎないので。
布団や衣類を整えるタイミングで、氷枕を使用するのが良いでしょう。お子さんの場合、氷枕に触ってもらって、「気持ち良い」と感じる場合に使ってあげるのも良いタイミングです。
また、凍った枕は不快感を感じる場合もあります。そういうときは、冷蔵庫で冷やした氷枕を使用すると良いでしょう。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”dagasoregae.png” name=”とっちゃん”]冷蔵した氷枕ってなんや![/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”matsui.jpg” name=”マツイ”]・・・・・・[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”dagasoregae.png” name=”とっちゃん”]水枕なんてあるかい![/speech_bubble]ごめんなさい。全くその通りで。
そこで登場するのが、先ほどからとっちゃんがいっている、ジェル枕ですね。
ジェル枕って、アイスパックの1つ。
アイスノンなどが有名です。
技術力の進歩により、凍らしても、固くなりづらいものが出てきています。
これと、冷えピタや熱さまシートとの違いは、物理的に冷たいか、メンソールなどの化学的に「冷たく感じさせているか」です。
「冷たく気持ちよく感じる」ことを効果に狙う場合は、頭の後ろや首の後ろにあててあげるのが効果的です。解熱効果はありませんが、気持ちよい、スッキリするという感覚が得られます。
寒気が無くなり、熱が上がりきり、発汗しているときには、ワキの下や又に挟んであげると、お熱が下がりやすい傾向にあります。ただ、くりかえしになりますが、不快に感じる場合は止めましょう。
また、身体に当てる際は、直接しようせず薄手の布などでくるんで使用するようにしましょうね。凍傷のリスクもあるので。
念のため。
ワキの下や、足の付け根に、冷えピタや熱さまシートなどの冷却シートを貼り付けても、解熱効果はありません。止めましょう。
まとめ
熱が高くなるには、必ず原因があります。
犯人を捜す探偵のように、何が身体の中で起きているのか、推理していきましょう。
ばい菌が入ったとしても、それを素早く治すことは出来ません。
数日様子を見る間、熱が出て辛い場合は解熱剤を検討しましょう。
熱を下げるために、冷えピタや熱さまシートなどの冷却シートを使うのは止めることをオススメします。
少しでも、おかしいな?心配だな?と感じたら医療機関を受診し、医師に相談することが賢明です。