だいぶ前から子供が頭を痒がっているなーと思ってはいたんですが、「冬で湿度が低く空気が乾燥しているからかな?」とか「寝てる時にたまに汗をかいてるから汗疹(あせも)かな?」くらいに思って様子をみていました。
しかし、数日経っても頭の痒みがおさまることはなくどちらかというと悪化しているように見えます。
「はて?」
おかしいなーと頭皮を調べてみると、何やらカサブタがたくさんあり、髪の毛に小さいツブツブのようなものが沢山ついているではありませんか。
シラミだ!!
そう!子供が頭を痒がっていた原因、それはアタマジラミだったのです!
つい最近駆除したばかりなのでその方法や気づいたことなどを記事でご紹介します。
いいからどうやって駆除すればいいか教えて!という方はこちらの記事をどうぞ
シラミの種類と感染経路
この記事にたどり着いたということは予防ではなく、ご自身もしくはご家族のだれかがシラミに感染してしまっているのだと思います。
感染というと病気のようですが、要は虫がついてしまったってことですね。
頭皮に虫がいるのを見つけた、もしくは毛髪に卵のようなものを見つけたのだと思います。
でも、心配無用!シラミを駆除するのはそんなに難しくはありません。
シラミの種類
人につくシラミは、アタマジラミ、ケジラミ、コロモジラミの3種類がいるそうです。
頭につくアタマジラミ
体調は2~4mm、感染部位は頭髪、主な感染経路は髪と髪の接触
ちょっとわかりづらいですが、頭を吹いたバスタオルに付着していたアタマジラミです。
2~4mmなのでいるものと思って探せば普通に肉眼で確認できる大きさです。
陰毛につくケジラミ
体調は2~4mm、感染部位は陰毛、主な感染経路は性行為
こちら参考の写真は探せば普通に出てきますが、ちょっと気持ち悪かったのでこちらを載せておきます。
衣類につくコロモジラミ
体調は2~4mm、感染部位は衣類、主な感染経路は衣類の接触
見た目はアタマジラミとほとんど同じで区別はできないそうです。
現在はほとんどいない模様。
アタマジラミの生息期間を知ろう
アタマジラミの形態は成虫、幼虫、卵の3形態です。
成虫は1日に3〜4個の卵を産みます。
幼虫は1〜2週間で成虫になります。
卵は1週間で孵化して幼虫になります。
出典:http://www.kincho.co.jp/gaichu/sirami_q.html
このサイクルを繰り返して、どんどん増えていくのです。
1ヶ月で100個以上の卵を産む
産卵数は1日当たり約3〜4個で、1カ月に100個ほど産卵する。卵は約1週間で孵化し、吸血を繰り返して3回脱皮後、約2週間で成虫になる。1〜2匹の アタマジラミ幼虫や成虫に寄生された場合、産卵を繰り返して徐々に幼虫の数が増加し、それらが成虫になって交尾し、さらに産卵を繰り返す。このように、ある程度の数になるまでに1カ月ほどかかると予想される。
引用:https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/na/norovirus/392-encyclopedia/412-louse-intro.html
毎日のように卵が3〜4個増えていくので1ヶ月もすると100個以上の卵が髪の毛に産み付けられている状況となるわけです。
ちなみに髪の毛についた卵、アタマジラミの存在をしらずにぼーっとみていると埃やフケなどと似ていなくもないので気づかないかもしれませんが、一度認識すれば簡単にみつけることができます。
こんな感じで1本の髪を中に通すようにして産み付けられた卵ですが、硬いとかかれた部分がしっかりと固着しています。
そのため、洗ってもとれませんし、ドライヤー、ブラシ、はらうなどしてもとることはできません。
親指と人差し指の爪の先で卵の下の毛の部分を挟むようにして、毛先に向かってスーッとスライドしていけば取り除くことができます。
ですが、感染してから1ヶ月以上経っていれば余裕で100個以上になっているので指だけでとるのは非常に大変です。
さっそく駆除したい方はこちらの記事をどうぞ
駆除にかかる日数は10日
これから10日間をかけて駆除をしていきます。
具体的には下記の3つの方法で駆除を行なっていくのですが、経過を観察しないことには本当に駆除が完了したかがわかりづいので仕方ないのです。
- スミスリンを使った成虫、幼虫退治
- 専用櫛を使った卵の除去
- 高温での衣類、布団等に付着した成虫、幼虫の駆除
「病院いけばいいんじゃないの?」と思った方もいると思いますが、病院でアタマジラミの駆除はしてもらえません。
これからご紹介する方法を教えてもらえるだけです。
1. スミスリンを使った成虫、幼虫退治
虫なので殺虫剤を使えば殺せますが、一般的な殺虫剤を人体に吹き付けるわけにはいきません。
シラミ除去専用の殺虫成分を含んだ製品がちゃんとあります。
それが、スミスリンシャンプーおよびスミスリンパウダーです。
使い方についてはこちらで詳しくご説明しています
これを使って成虫と幼虫を殺すのですが、基本的には1発で退治できます。
ただ、卵への効果がそれほどないので前述したとおりのサイクルで幼虫が生まれるものと考え、10日間はきっちりと継続するのが望ましいです。
2.専用櫛を使った卵の除去
スミスリンを使っても卵は残ってしまうので、これは物理的に除去する以外に方法はありません。
スミスリンシャンプーを購入するとクシが付属してくるのですが、目がかなり荒いのでほぼ取れません。
なので、非常に目がこまかいこちらの専用櫛をつかうことをオススメします。
発見した日Amazonで注文して翌日から使いはじめたのですが、感動するほど卵を簡単に取り除けるようになりました。
手でちまちま取るのがバカらしくなるレベルです。
3.高温での衣類、布団等に付着した成虫、幼虫の駆除
卵は頑固に固着していますが、成虫や幼虫は寝ている間に枕カバーに落ちたり、洗った髪を拭くときのバスタオルに付着したり、そのほか何かの拍子に衣類等に付着することがあります。
ですので、他の家族への二次感染を防ぐためにもきっちりと息の根を止めておく必要があります。
洗えるもの
洗えるものは、60度以上の高温で5分以上放置すればアタマジラミを退治することができます。
熱湯につけておく、洗濯機の高温洗浄、乾燥機、アイロンなどを使えばよいと思います。
[ad#ad-1]洗えないもの
こまるのが洗えないもの。マットレスのように重くて大きくて移動できないものや、洗濯禁止のカーペットなどはあらうことができません。
成虫と幼虫は頭皮から吸血ができないと2〜3日で死んでしまうので人にふれないところに放置しておけば退治することはできますが、毎日つかうものの場合はそうはいきません。
なので、さきほど登場したスミスリンパウダーをここでも使用します。
対処法がわかれば不安も解消
正しい対処法をしれば、たったの10日間で駆除することができます。
ただ、これはあくまでも最初についた1匹から広がった◯◯家に侵入したアタマジラミを駆除する方法です。
子供が保育園や幼稚園や小学校などに通っている場合には、そこからまた移されて帰ってくることも考えられますし、自分の子供が発生源となり広めてしまうことも考えられます。
園、学校、先生に正しく報告
広めないための対処は先生に相談すればちゃんとやってくれます。
我が子を通わせている保育園では、他の保護者の方やお友達にも気づかれないように自然に対処してくれました。
学校保健法施行規則ではアタマジラミ症は、「通常出席停止の措置は必要ないと考えられる感染症」と例示されているので登園、登校は問題なくできるようです。
しかしながら、拡大を防ぐために必ず先生に相談するようにしましょう。
(学校保健法施行規則の一部分改正1999年4月1日施行)
犯人探しは無意味
家庭内の虫を駆除しない限りはまた移るかもしれませんし、そもそも自分の子供が発生源なのか他の子供が発生源なのかわかりようがありません。
見つけたら、各家庭がそれぞれで早期駆除するための対策を全力でやるしかないのです。
犯人探しになんの意味もありません。
なぜアタマジラミがつくのか
不潔だからでもありませんし、生活環境に問題があるわけでもないのです。
「そこに髪の毛があっから」
そんな感じです。
おわりに
10日経って、痒がることもなくなり卵も増えていなければひと段落。駆除完了です。
ただ、またどこからか感染してしまう可能性は十分にあるので、痒がっていたりしたら髪の毛を観察してみましょう。
こんな記事もあります