こんにちは、整理収納ソムリエのだーかねです。
依頼者の家に伺い、モノが多くて苦労する3大難関だと思われるのは、
衣類、本、食器です。
今回はその中のうちの衣類(クローゼット)についてのお話です。
現状
衣類に関して困っている方の100%が、クローゼットに入りきらない量を持っています。
クローゼットに入りきらない衣類達はどうなっているかと言うと、ソファに置いてあったり、干したままの状態になっていたり、ハンガーラックの上に山積みになっていたり。
中には、ベッドの上に放り投げ、そのままの状態で寝ている人もいます。
そんなぐちゃぐちゃの状態では衣類が見るからにかわいそうですね。
そしてそのぐちゃぐちゃな状態から着る服を選んでいると言う。
分かりますか?この状態。
冷静に考えると気付くと思いますが、整理収納が苦手な人って着ていない服がクローゼットにしまわれていて、着ている服をしまえていない状態なんです。
更に悪化するとそのクローゼットが開けられないぐらいクローゼットの前に荷物が置かれてしまっている状態に。
心当たりがある人もいると思います。
同じようにクローゼットには普段着ていない服でびっしりになっている人いませんか?
これではいけませんよね。
逆にしないと。
整理
と言うことで最初に始めるのが「整理」。
まず服を全出ししましょう!
一つ一つの服を確認して、今後着るか着ないかで選別していきます。
一気に出すスペースがなければ、クローゼットの中を区画して少しずつでも構いません。
この時、クローゼットに収納したままや、タンスに入ったままの状態で確認する作業はやめましょう。
必ず全てを出し、視覚的にもどれだけの衣類が自宅にあったのかを把握する必要があります。
いかに量が多かったかがよく理解出来るようになります。
選別基準は先ほども言ったように着るか着ないか。
「高かったから」「まだ未使用だから」などの理由で残そうとする人もいます。
ではそこで残したらどうなるでしょう。
単に収納スペースを奪ってしまうだけです。
もっと言えば、そのために家賃を払っているようなものです。
高くても、未使用でも、残したって着ない服は今後も着ないんです。
そこを冷静に考えてみてください。
また、昨シーズンまで着ていたのに今シーズンは着なかったと言う服もあると思います。
それらの衣類も不要と言う判断で良いと思います。
1年着なかった場合、2年着なかった場合、3年着なかった場合など、いろいろな期限の基準がありますが、基本的には1年を基準にすることでいいと思います。
2年や3年を基準にしても、その分保管していなければならず、先ほどと同じように収納スペースを奪うだけです。
それに2年や3年着なかった服を再び着ることは100%ないし、着ようと思ってもデザインが時代に合っていない可能性もあります。
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収納
そして整理が終われば「収納」です。
衣類に関わらず、いろいろなことに当てはまる整理収納の大原則として、定数管理と定位置管理があります。
1.定数管理
数を固定しましょう。
せっかく整理して必要な服だけを残すようにしたのに、また購入して増え続けては意味がありません。
10着なら10着と固定し、1着買うなら1着捨てる。
そうすることによって、服の数が増えることはなくなるし、買えば捨てなければならないと言うことを思い出せば、買い物自体が慎重になってより自分に合った服だけを買うようになります。
セールだからと焦って買う必要もなくなるし、今までよりコストは落ちます。
この時、固定する数は自分のライフスタイルに合った数で構いません。
2.定位置管理
置き場所を固定しましょう。
帰宅した時、洗濯物をしまう時、一時的に放り投げるのはやめて、常に決めた場所にしまうようにしましょう。
そうすることによって、部屋の乱れた状態がなくなり、見た目が良くなります。
放り投げる→しまう、だと1回分動作が余分になりますしね。
大原則の他にも、
3.衣類のかける位置
仕事用の服、休日用の服など、分類してかけることは当然のこととして、大事なのはそこからです。
服を着て、洗ってクローゼットに戻す時に、同分類の中で一番右側に戻します。(ハンガーにかけます。)
また服を着て、洗って戻す時に一番右側に戻します。
それを繰り返していくと、自然と左側には着ていない服がたまっていくことになります。
気が付いてなかったけど、実はデザインが気に入ってなかったとか、単体の服としては好きなんだけど、組み合わせとして着る機会がなかったとか。
そうすることにより、常に左側にかけられているような服は、不要と判断してもいいと言うことになってきます。
そして本当に自分にあった「定数管理」の定数が分かるようになってきます。
左側にかけられている服が常に違う状態になった時、持っている服を全部着まわしていることになりますよね。
あと、かける時の向きも統一しましょう。
左向きか、右向きか。
4.ハンガーの種類
種類、色を統一しましょう。
すっきり綺麗に見えない場合、そのあたりがバラバラになっていることが多いです。
針金ハンガーはやめましょう。
シャツの肩あたりがハンガーの形にとがってしまいます。
クリーニング屋さんのハンガー(針金ではないもの)を使うのもいいですが、バーコードのタグは取りましょう。
タグが付いたままではみっともなさ10倍増しです。
無印良品 ポリプロピレン洗濯用ハンガー・シャツ用・3本組 約幅41cm
この形状によって、首回りがきついシャツもハンガーに通しやすくなっています。
スーツやコートはこちらのハンガーで。
無印良品と同等品。(OEMのような気がします。)
リサイクル
必要ではなくなった衣類はリサイクルに出しても良いと思います。
ただ、今まで整理収納で苦労していた人達がリサイクルに出すための準備に速やかにとりかかり、すぐに処理出来るかと言うと難しいと思います。”リサイクルに出すため”と言いながら、だらだらと家の中に残ってしまうのであれば、部屋をスッキリとさせることを優先して廃棄でもいいと思います。少しでも早く”変身した部屋”にして、気持ちが前向きになれるようにしましょう。
と言いつつ、どうしてもリサイクルに出したい。速やかにリサイクルに出すための準備が出来ると言うのであればこちらを参照下さい。検索すればリサイクルショップは無限に出てきますが、代表的なものをまとめてみました。
ただし、それ専用のボックスを作って保管しておきましょう。(普段着る服とは同じ場所に保管しない。)そして一定期間が経ったら再度見直すようにして、その都度まだ必要かどうかを判断します。見直した時、意外ともう必要ないかなって考えが変わっていたりします。(目安としては半年〜1年間)
いかがですか。
さいごに
皆さんはテレビや本、そして最近ではインスタグラムを見て、すぐにかっこよく収納された部屋を目指そうとします。
しかしながら、そのような部屋になるためには、必ずこのような基本が出来ていることが前提となっています。
言い換えれば、このような基本が出来ていれば、それだけでも以前と比べて劇的にクローゼットが変わってきます。
まずは基本をしっかりと理解して実行してみましょう。
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