整理収納における「収納」の5つの鉄則

こんにちは、整理収納ソムリエのだーかねです。

前回の投稿で、整理収納における「整理」に関して書きました。整理収納の最初は「整理」から始めること。その「整理」が終われば整理収納全体の約7割を済ませたことになること。

こんにちは、整理収納ソムリエのだーかねです。先日の投稿で、整理収納アドバイザーについて書きました。 では、そもそも「整理収納」って何でしょうか。いろいろな方と話をしていると、「整理収納」だけでなく、「整理整頓」と言う言葉もよく耳にします。整理収納と整理整頓の違い単語を調べてみると、(似た言葉である「片付け」も服めて)1)整理無駄なモノを取り除くこと。 ⇨ 必要なモノと不必要なモノに分ける。2)整頓物事を整った状態にすること。 ⇨ 定位置に戻す。3)収納中に入れてしまっておくこと。 ⇨ 取り出しやすくしま...

そして残り約3割を済ませるための「収納」になります。

収納とは

改めて説明します。単純に辞書を調べると、「品物をしまいおさめること。中に入れて、しまっておくこと。」となっています。
ですが、整理収納アドバイザーの資格を維持管理している一般社団法人ハウスキーピング協会での定義は少し違ってきます。

『取り出しやすくしまうこと。』

微妙に違うことが分かりますか。単に綺麗にしまうことだけではなく、使う時のために取り出しやすくしまってあることが重要になります。しまいやすくなっていても、取り出すのに苦労していてはストレスがかかって乱れてしまう原因となります。あくまでも、取り出しやすくしまうことを意識する必要があります。

 

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具体的には

収納には5つの鉄則があります。

1)適正量

衣類にしても、本にしても、どんなモノにしても、数を一定に保ちます。服を一着買うなら一着処分する。本を一冊買うなら一冊処分する。これは定数管理とも言います。これが出来ないと増え続けてしまうことになりますよね。逆にこれが出来るようになると、特に衣類に関しては買う時に慎重になるようになり、無駄遣いが減り、後で後悔するような買い物がなくなってきます。

生活用品などのストックにも要注意です。安い時に大量買いしてしまうことがあると思いますが、気がつくと家にたくさんありすぎていませんか?本当にその量がないと困りますか。よーく考えてみて下さい。ほとんどの家庭でストックは過剰になっているのが現状です。

具体的な数に関しては、各々の家庭で合った数量を決めてもらって構いません。ただ、決めた数量は必ず守りましょう。しかしながら、その定めた数がどうしても合わないと思えば途中で修正していけばいいですから。

2)動作・動線

家の中での動線に従って収納場所を考えてみましょう。動線から外れた場所に収納スペースを作っているために、わざわざその場所まで行くのが面倒になり、動線の近場に勝手に置き場を作ってしまうと言う現象がかなり見られます。自宅に伺い、ヒアリングをしていると、明らかに日常の動線から外れているのが分かるのですが、もうずっとその生活をしているから、その事実に気付けないんだと思います。それが普通になってしまってますから。もう一度よく、家の中の動作・動線を考えてみましょう。

なお、高さに関しては、目の高さ〜腰あたりが一番収納しやすくなっており、次に腰から下、最後に目から上となっています。収納棚の前で体を動かして確認してみて下さい。

よくない例として、下駄箱のような人の腰あたりの位置にくる場合、モノを置いてしまう癖が出てしまうので、モノを置かないように徹底することが大事です。

3)使用頻度別

使用頻度別に収納する方法もあります。使用頻度別に5つ+1つに区分けします。

使用頻度1・・・毎日使う。
使用頻度2・・・2〜3日に1回使う。
使用頻度3・・・週1回使う。
使用頻度4・・・月1回使う。
使用頻度5・・・年1回使う。
使用頻度6・・・年1回も使わない。

こうして見ると年1回使うような季節モノに注目してしまいがちですが、それも大事ながらもより注目するのは使用頻度1〜3のような頻度よく使うモノ。こちらを上手く収納出来るかどうかで家の中での使いやすさが大きく変わってきます。
なお、消火器や救急箱などはすぐに使えるように使用頻度1になります。

そして使用頻度6に該当するモノは形見であったり、思い出のモノになります。使うことがまずありえない、でもどうしても処分出来ない、そういうモノは強引に処分する必要はありません。だからと言って、限度なく保存することは無理なので、箱をいくつか用意して、そこに収まる分だけと決めておきましょう。その後、半年後なり1年後なりの期限を決め、定期的な中身の見直しをするようにします。その時、気持ちが変わって処分しても良いと思える場合がありますし、そうでなければ再度期限を設けて次回見直しをすると言った方法をとっていきましょう。

4)グルーピング

衣類に関しては、原則、シャツ、パンツ、下着のように種類別に分けて収納します。しかしながら、例えば家族にスポーツをしている人がいて、ウエア、パンツ、ソックスなど、まとめて収納してあることによって一気に取り出すことが出来た方が便利なことがあります。そのような場合は、グルーピングして収納してみましょう。

5)定位置管理

リモコン、財布、鍵など、テーブルや机の上にごちゃごちゃに置かれていませんか。また、どこに置いたか分からなくなって探したことはありませんか。そんな余計な時間を使ってしまわないよう、全てのモノに対して置き場所を決めましょう。これだけで時間のロスと忘れ物をなくせます。そして乱れなくなるし、誰もがどこに何があるかが把握出来るようになります。

最後に

ここに載せた5つの鉄則が全てではないですが、これだけ出来るとほぼ家は整理収納された状態になっていることでしょう。

このような知識を得ると、気持ちが高ぶっていきなり完璧な状態を目指そうとする方がいます。しかしそれは今までの経緯から考えると難しいことです。まずは仮の状態でもやってみる、そして合わなければ何度でも改善する。そうやってどんどん自分に合った整理収納を確立していきましょう。他人の家でうまく出来ていることが自分の家でそのままうまく出来るとも限りません。

自分たちに合ったやり方で家を整理収納していきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

整理収納ソムリエのだーかねです。整理収納アドバイザー1級を取得後、整理収納に関するコンサルティング業(家庭向け・企業向け共に)を開始し、様々な家庭や企業における問題の解決を実施中。 整理収納をきっかけとして、これからの人生を変えてみませんか。 ホームページはこちらです。 → http://dandassociate.com