ここ数年は、キャリアアップを目的とした人や、趣味、私生活に
取り入れるためにと、資格を取ることを目指している人が増えま
した。その中でも人気を集めているのが、心理の資格です。心理
の資格は、日本でも数多く存在します。心理の資格に興味のある
方は、TA(交流分析)っていうのを聞いたことがあるのではない
でしょうか。こちらのTAについて紹介していきたいと思います。
TAって何?
transactional analysis (トランザクショナル・アナリシス)
略して=TA です。日本語では交流分析と呼ばれています。
TAはアメリカの精神科医、エリック・バーン博士により創始
されました。
画像引用:富士だより
TAは、人間を分析し理解するための理論です。少し難しそうに
聞こえますが、非常に優しく理解しやすい形でまとめられてい
ます。おもに、その人の育成歴や育成者からの影響を見ていき
ます。
人間の性格は人それぞれですよね。この性格というものは、
良くも悪くも育成者からの影響を受けて出来上がったもの
となっています。
TAで学ぶ6つのパーソナリティー
わたしたちのパーソナリティー(人柄)は、
次のような6つの要素で構成されています。
<親のようなわたし(P=parent)>
○批判的な親(CP=critical parent)
良き部分は、規律を守り几帳面、道徳的と言えます。
悪く見られると、堅苦しく抑圧的な人。
○保護的な親(NP=nurturing parent)
良き部分は、優しくてお世話好きな人という感じでしょう。
悪く見られると、過保護でおせっかいな人。
<成人としてのわたし(A=adult)>
○成人(A=adult)
良き部分は、冷静で計画的。
悪く見られると、冷たく親密な関係を築けない。
<子どものようなわたし(C=child)>
○自然の子ども(FC=free child)
良き部分は、明るく天真爛漫で好奇心が強い。
悪く見られると、自己中心的でうぬぼれさん。
○順応の子ども(AC=adapted child)
良き部分は、素直で協調性がある。
悪く見られると、顔色ばかりを伺い意見が言えない。
○反抗の子ども(RC=rebellious child)
良き部分は、自律的でエネルギッシュ。
悪く見られると、破壊的で相手を責める。
→この6つの要素のパーソナリティーは、育成者により
現在の自分自身のパーソナリティーに大きく影響して
います。普段どのような自分が大きく出ているのか、
普段、表面的に出せていないところはどこなのか、と
自己を知ることは大切です。TAでは、これを数量化し
グラフ化にして見ることができるものをエゴグラムと
言います。
こちらは、実際のとある方のエゴグラムです。
星印があるところが自分自身が冷静な判断を取っている
ところです。こちらのAの部分が高いと、上記で記している
青の部分が、他者から見られているということです。
反対にAの部分が低いと、赤の部分が他者から見られて
いるということです。
エゴグラムを見ると、どのような育成者の人柄の影響で
どのような、自分自身の人柄が形成され、今の態度、
対人関係での反応を取りやすいのかと、大まかにわかります。
自分自身の特徴をまずは知ることで、自身の改善、
そして他者を理解し、自身の成長につながることでしょう。
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こんな人にオススメ
◆カウンセラーを目指している
◆相手のことを理解できず悩んでいる
◆自分の性格が気に食わない
◆育児中の保護者の方
◆子どもと接することが多い方
TAの資格取得後
◆カウンセラーとして活躍 メンタルヘルス
◆職場での人材育成
◆幼児教育 / など様々な場面で活用することができます。
最後に
TAは、自分自身をより良い方向に成長させることが目的です。
そのために自己に気づき、自己を知り、自己実現の妨げに
なっているものを取り除いていくのです。自己理解を深める
ことで他者を理解することもできますが、他者を変えることを
目的とはしていません。自分自身の成長を遂げたい方に
TAの学習をおすすめします。
興味のある方はこちらを見てみてください。
参考:資格取得を応援するヒューマンアカデミー